顔デカ塾長のブログ

富士見市のエイメイ学院鶴瀬校舎・Elena個別指導塾の塾長のブログです!

人生を左右する一冊の本。

 

熱狂宣言

 

この本は自分にとっての特別である。

初めてこの本を読み、与えられたものは影響などという軽い言葉ではなく、まさに衝撃だった。


自分の目指す姿がここにあるからなのか、心にみなぎる熱過ぎる想いを、不自由な身体で全力で表現する。ダイヤモンドダイニング社長・松村厚久という男の生き様に強く共感する。


この本を読むと、生徒のためならこの命をかけて全力で走り続けた先生になりたての自分を今でも思い出す。目の前の生徒一人ひとりにとにかく全力だった。後先も考えずに突っ走った。エイメイの先生に、その仕事に夢中だった。

 

睡眠時間を削り、ヘトヘトになりながら眠りにつく。それが心底大変だったけれど、幸せだった。自分を動かしているものは子どもたちへの熱い想いだった。

 

その想いは今でも変わらない。自分が先頭に立ち、子どもたちの未来の姿として、「大人の楽しさ、素晴らしさ」を伝えたい一人ひとり、絶対に成長させるという信念のもと生徒と向き合っている。

 

 


今年(当時)も本当に自分にとことん甘い生徒がいる。受験が終わるまでに、どうにか成長させなければ。

 

何度も面談した。その度涙し、自分を変えなくてはと思い新たにするも、なかなか長続きしない。

 

この冬期講習でも、「宿題を丸写しにし、皆が必死に勉強している中、ダラダラしていた。」そんな自分を受け入れてしまい、ダメな自分を仲間内でもヘラヘラと話してしまう。

 

いよいよ面談が入る。本人も、そろそろかと思っていたとのことだったが、まだ自分の力で変えられるだけの強さはない。最終日の入試リハを終えて、志望校の判定は合否ギリギリ。

 

冬期講習、何してた?今の自分はどうだ?その質問に対し、素直に答えてくれた。

 

「今の自分は全然ダメ、そろそろ変えないといけないと思ってる。」

 

どう変えたいのか。

 

「せめて与えられたものくらいはできるようになりたい。」

 

そのためにはどうしたらいい?

 

「できるような仕組みを作って、、、」

 

確かに仕組みは大切だ。今までも、気持ちだけでは継続できないから、仕組みを作って頑張ってきた。でも、入試を直前に控えた今、仕組みだけに頼ってできるもんじゃない。

 

与えられたものはせめて、、、って、そんな気持ちで合格できんのか。お前さ、三者面談で俺が最後に言ったこと覚えてるか?

 

「周りのみんなに『アイツ頑張ってるよな』って言われるように。。。」

 

そう、そうやって周りから認められる男になろうって話しただろ。そして、最後には「本当に頑張ったな」って、俺に言わせてくれよって。残念だけど、今のお前にはそんな声をかけてあげられない。周りから見たお前の姿はどうだよ?

 

「正反対になってる。」

 

それでいいのか。自分がやらなきゃならないことから逃げて、ダセーよ。お前、このままでいいのか。

 

「変わらないといけないと思う。」

 

じゃあ、どうする?もっと、全力出してがむしゃらにやってみろよ。

 

「うーん。もしやると言って、できなかったら、、、」

 

ついついネガティブなことを考えてしまってるけど、ずっとそうだったじゃん。もう、守るプライドも何もないんだから気にすんなよ。変わりたい、その気持ちが少しでもある限り俺は諦めない。お前が諦めなければ俺は諦めない。決めるのは、お前だよ。

 

自分を変えるのは大変なんだよ。苦しいんだよ。でも、お前はまだ苦しいまで辿り着いてない。お前のクラスの仲間に、不器用だけど一生懸命にやっている子がいる。冬期講習の宿題も、一人でも残ってやっている。要領がよくないから終わらない。でも、遅れてでも必ず出す。宿題が出る度、本当に辛いと思ってるんだよ。でも、その「辛い」と向き合ってしっかりと自分と戦ってる。

 

お前もさ、まずはそこまで来いよ。自分を変えようと思うとき、絶対に苦しい。でも、それが成長。そのときにきちんと自分と向き合えるか。

 

やるべきことを明確にし、休みで何をするのか具体的に決めた。また、今後は毎日17時に来て勉強する。その日の夜に、ゲームを預けに来たと保護者様から連絡が来た。まずは一歩、小さな一歩だけど進んでいる。

 

今は高校3年になった卒業生、もとはダメダメのダメの極みだったが、誰の目から見ても「アイツ頑張ってる」と言われる男がいた。立派に成長した。

 

周りから見た評価が己の価値。

 

 


映画の中でもそうだが、誰かが松村厚久を語るとき、それは他の誰かを語るときとは明らかに違うものを感じる。

 

病気に対する悲しみはあっても憐れみはなく、むしろ絶対に守ってやるという強い意思を感じる。そこには、何より松村さん自身の病気への向き合い方がある。

 

人間、大変なとき、辛いとき、どうしても悲劇の人物になりがちになる。大変さにかまけて自分本位になってしまう。ただ、この人は違う。

 

 

 

最近は立っていられないこともあって、よく倒れます。でも、そこでみんなを心配させるか笑わせるかは私の心持ち一つなんですよ。

 


こんなに人のために一生懸命で、常に笑いを絶やさず気遣い屋で、部下を信頼して権限を委譲し、強い信念を持つ野心家で、みんなから愛され、人を引き込むオーラのある方に私は会ったことはございません。常に謙虚で学びの姿勢を忘れず、人を信頼し、いいから思いっきりチャレンジしろ!責任は全て俺が持つ!とおっしゃいます。その時、全身から大きなパワーが出ていることをよく感じます。

 

 


自分がどういう人間だと語られたいか。

自分は高校卒業のときに友達からもらった寄せ書きに書かれた「努力の天才」という言葉が好きでずっと覚えている。

 

これからも、やはり背中で語り、ついていきたいと思われる人間になりたい。そのためには、己に厳しくなければならない。自分がよければいい、というのではいけない。幸い、志の高い仲間がたくさんいる。そんな組織をもっと良くしたい、そのために何ができるのか。まずは行動、そしてどんどん情報を発信していきたい。

 


体は不自由でも魂は自由だ。

止まったら死ぬぞ。

毎日を、今日が最後の1日だと思って生きる。

 

大切なことを忘れずに、毎日を熱狂して生きたい。